英会話初心者がビジネスイングリッシュに挑戦
先ほどまで紹介してきたビジネス英語のレッスンは、主に「英語力が中級者以上」となる方々を対象としたものでしたが、実は、オンライン英会話スクールの中には、これまでほとんど英語を勉強してこなかった「英会話初心者の方」を対象にしたビジネス英会話レッスンがあります。
この「英会話初心者を対象にしたビジネス英会話」とは一体どういったものなのか?と言うと、例えば、「英語での挨拶」について学習するケースですと、日常英会話レッスンでは「Good morning.(おはよう)」や「Hello.(こんにちは)」と言った挨拶フレーズを学んでいくのに対して、ビジネス英会話レッスンでは「Good morning.(おはよう)」と相手に挨拶をする際の握手や、アイコンタクト(相手の目を見ての挨拶)の大切さについても同時に学んでいく事になります。
そのため、レッスンは英会話初心者とは言え、常にビジネスシーンを想定したものが基本となり、「仕事で良く使われるであろう英語フレーズ」をメインとして覚えて行く事になります。
しかしながら、英会話初心者に対してビジネスイングリッシュのレッスンを付ける事は、“高い講師のレッスンスキル(授業展開能力)”が必要となるため、英会話初心者の方に対してビジネス英会話の門を開いているスクールは余り多く無いのが現状です。
英会話初心者のためのビジネス英会話としては、「ビズメイツ(Bizmates)」が理想形に近いレッスンを提供しているので、興味が有る方は参照してみてください。
英会話初心者がビジネス英語に挑戦すると伸びが早い
余り知られていない事なのですが、実は、大人になって英会話レッスンを受講する場合、「ビジネスイングリッシュコース」などを率先して受講する事により、英語が飛躍的伸びられるケースが多々あります。
その1番の理由として、日常英会話レッスンでも“シチュエーションレッスン”と言って、ある状況を想定した日常英会話レッスンが行われるのですが、その想定した状況に遭遇する機会が稀なため、上手くイメージできないままレッスンを受講してしまうケースが多く有ります。
例えば、良く有るケースとして、「外国の友人が日本を尋ねて来て、有名な観光名所などを紹介して周る」と言うパターンですが、正直、外国の友人が日本を尋ねてくるケースと言うのは“滅多に有りません(笑)”。
そんな“シチュエーションレッスン”を受講しても、本人はしっかり勉強しているつもりで有ったとしても、やはり危機感に迫るものが無いため、心の何処かで身が入りません。
一方、ビジネス英会話の場合には、“学ぶ事”、“シチュエーションレッスン”など全てが仕事関係に関する英語で、さらに仕事をされている方にとってはレッスンを受講した次の日からでも使えるような即戦力となるものばかりです。
つまりは、常に自分の実際に置かれている状況を想定しながらレッスンが受講できるようになるため、身の入り方も違ってきますし、中には“レッスンで学んだ内容を仕事で実践して復習までできてしまう”と言うケースも有ります。
目標が定まった学習は、英語力を伸ばす大きな支えにもなりますので、そう言った意味で考えると英会話初心者からビジネス英語を学習して、素早い英語力の向上を狙うのも1つの英語学習の鍵です。
ビジネス英会話を開講してるスクール
全体の半数ほどのオンライン英会話スクールでは、既にビジネス英会話コースを開講しているのですが、残りのスクールではコースや教材も用意されていません。
そこで、オンライン英会話ガイドでは、ビジネス英会話コースを開講しているスクールを探しやすいように一覧表としてまとめてみたので、興味のある方は以下のページを参考にスクール探してみてください。
英語初心者のビジネス英会話は可能か?
「インターネットを使ってオンライン英会話を始めよう」と思った時に、「あれ?ビジネス英会話って言うのもあるんだ!?」とお気づきになられる方も沢山いらっしゃいます。
“ビジネス英会話(ビジネスイングリッシュ)”のレッスンは、通常の英会話(日常英会話)レッスンとは違い、ビジネス、つまり仕事上で使う英語について学んでいくレッスンになります。
実は、英語と言うのは日本語と同じように、“日常生活で話される言葉”と、“仕事や仕事用のメールなどで使用される言葉”とでは、若干ですが「この言い回しはダメだよ」や「この表現を使う方が望ましい」と言った違いが有ります。
そのため、ビジネス英語は、基本的に同じ英会話レッスンの中でも“最上位クラス”に位置付けられている事が多く、海外の語学学校などにおいても、“英語力中級者以上(Over Intermediate Level)”と言う制限が設けられている事が多く有ります。
一般に、この英語力中級者以上がどれくらいの英語力かと言うと、TOEICで言うならば「500~650点程度」、英検で言うならば「2級~準1級程度」の英語力の事を指します。
しかしながら、英会話ができるようになる事を志す人の中には、「自分は英語初心者だけど、ビジネス英語を学びたい」と考えていらっしゃる方も沢山いらっしゃると思います。
そこで、ここでは「ビジネス英会話レッスンと日常英会話レッスンの違い」を紹介すると共に、「英語初心者でもビジネス英会話は可能か?」と言う事について紹介してみたいと思います。
ビジネス英会話レッスンと通常の英会話レッスンの違いとは?
まず、「ビジネス英会話レッスンと日常英会話レッスンの違い」についてですが、英会話中級者以上が受講する“ビジネス英会話レッスン”の場合、レッスンの主な対象は「仕事で使う英語のマナーを覚える」と言う点に力が注がれます。
そのため、日常英会話レッスンでは「できるだけ多くの英語表現方法を身に付ける」と言う事に重点が置かれますが、ビジネス英会話レッスンでは「現在身に付けている英語表現の中からベストな物を抽出する」と言うレッスンになります。
例えば、ビジネスメールで「I think 〇〇.(私は〇〇だと思う)」と言う表現を使っていた場合、もしも、それが商品を売り込むための営業メールだった場合、「I believe 〇〇.(私は〇〇だと信じている(〇〇が正しいと確信している))」と言う風に書き換える事で、普通に「思う」のでは無く、商品が素晴らしいと「確信している」と言った風に「思う」を強調した表現を自分の知っている英語表現から探していく事になります。
また、レッスンでは、“英語での面接”“商談”“新規顧客開拓”“ミーティング”などの「ビジネスシーンによっての英語の使い分け」も学ぶ事になり、日常英会話レッスンと比較してビジネスに直結する即戦力となるべき英語を学んでいく事が基本になります。
そのため、レッスンでは英語関係の話だけでは無く、時事ニュースや仕事関連の話題などを学習したり、欧米人に対するグリーティング(挨拶)の方法や、名刺交換の方法などについても学び、どちらかと言うと「英語を使うことによって、国際社会に通用する人間になるための総合的なビジネスレッスンを受けている」と言う印象を持たれるかと思います。
ビジネス英会話では専門学校の感覚を味わう?
ビジネス英会話レッスンを受講された方の中には、「ビジネス英会話は英会話と言うよりもビジネスの専門学校的感覚ですね」とおっしゃる方がいます。
その理由は、先ほどまでに紹介して「ビジネス関連について英語で学ぶ」事が基本となっているからですが、英語をこれまで学ばれてきた方にとっては、「英語を使って何かを得る」と言う初めての経験をされるかと思います。