多様化するコースによる講師の質
現在のオンライン英会話業界における“レッスンコースが多様化してしまっている実態”について御理解頂けたところで、本題である「“レッスンコース”と“質の高い講師”の関係」について迫っていきたいと思うのですが、まずは、「自分自身がどのような英語レッスンを希望しているのか?」について、今一度、自分に対して問いかけて頂ければと思います。
それは、コースが多様化している中で、人によっては先ほど紹介したような「フライトアテンダント育成コース」と言った“特別な英語レッスン”を希望しているでしょうし、他の人は「一般的な英会話レッスン」を希望しているなど、レッスン受講者によって“様々なレッスンに対する希望”があるためです。
ここで、なぜ“レッスンコース”と“質の高い講師”の関係について説明ために、「再度皆様自身にレッスンに対する希望」について先に問いかけて頂いたのかと言うと、実は、オンライン英会話のコースが“急速に多様化の道”を歩んでしまったがために、“希望しているコース”によって非常に残念な事ですが“講師の質に差”が見られるようになってしまったからです。
これは、先に紹介している「オンライン英会話は講師管理を“キッチリ”としている」と言う解説に対して、反する内容(全く逆の内容)となってしまうのですが、例えば、多くの受講者に大人気なコースである「ビジネス英語コース」を例に紹介すると、“ビジネス英語コース”では“一般の英語(英会話)コース”とは違い、特別な場面で特別な表現を使用したり、業種によって様々なスラング(業界専用の用語:仲間内でしか使わない言葉)を教える必要が有るなど、一般の講師では到底知識の及ばない“英語以外の能力(経験)”を必要とする、英会話講師泣かせの難しいコースとなります。
そんな複雑な“英語能力”と“知識”を必要とするビジネス英語コースのレッスンは、講師が“英語講師としては他を圧倒するほどの超一流講師”であったとしても、職歴(経験)が“英会話講師以外には全く無い”となると、“ビジネス英語と言う枠組みに対する本当の意味でのレッスンにおける質”と言う話になってしまうと、残念ながら陳腐な物となってしまいます。
つまり、コースが多様化により“質の高いレッスンを提供する講師”と言う定義自体が崩れ始めており、コースによっては「“英語を教える事”と言う一面だけを見てみると“超一流講師”とは限らない」と言う状況になってきています。
そのため、「より良い(より質の高い)レッスンを受講したい」と考えるのであれば、“希望したコースにおける講師としての能力(総合的な能力)”に注目した上で講師選びを行う事で、結果的に質の高い講師を選べるようになり、それは“質の高いレッスン”へと繋がっていきます。
オンライン英会話業界では、実際には講師の質自体が低下している訳では無いのですが、レッスン多様化が引き金となった“レッスン全体に対する質の低下”が起き始めているため、特定のコースによっては講師の質に差(実際にはレッスンの質に対する差)が生じてしまっている事があるので、注意をして頂ければと思います。
コース専門講師の登場
コースの多様化の速度に対して講師の多様化が遅れる中、「このままではコース多様化に連れて、本当の意味での“レッスンの質”が低下してしまう」と考えた各オンライン英会話スクールは、対策として「コース専門講師の採用」を決断する事になります。
この「コース専門講師」とは、ある特定のコース、例えば、「ビジネス英語」を得意としている先生であれば「ビジネス英語コース」のみを、「子供用英会話レッスン」が得意な先生ならば「子供用英会話コース」と言った風に、“自分の専門分野(得意分野)のみを教える先生”の事なのですが、この「コース専門講師」の登場により、多くのオンライン英会話スクールでは、レッスン多様化が進む中で危惧されていた「レッスン内容の悪化」と言う最悪の事態を避ける事に成功しました。
しかしながら、多様化するレッスンの質を「コース専門講師」を使い向上させる事は、オンライン英会話スクール側からすると正に“諸刃の剣”で、「レッスン料金の安さ」を売りに成長してきたオンライン英会話が、「コース専門講師の在籍費用が高かった事」により、その武器を失い始めている点です。
そもそも「コース専門講師」とは、1つのコースに対して専門的な知識を持った講師ですが、その上で「英語講師としての経験」も必要になってくるため、言うならば「英語を教える能力 + 専門分野の知識」を持ったスペシャルな先生達で、世界では日本のように終身雇用制を引いている国は少なく、日本の社会よりも“実力社会”の一面を持った国が多く、「特別な能力 = 給料上乗せ」と言う概念がスクール運営に響いてしまったのです。
そのため、この「コース専門講師」は“数名程度”しかスクールに在籍していないケースが多く、提供するレッスンは、しっかりとしたカリキュラム(レッスン構成)の元、しっかりとした専門知識の持った先生によるレッスンが行われるため、レッスン受講者側からすると“レッスンの質”に驚かされるものとなっているのですが、その反面、“レッスン受講希望者同士でのレッスン予約競争が激しい”と言う新たな問題が表面化してきてしまっています。
そんなレッスン受講が困難な「コース専門講師によるレッスン」ですが、もしもレッスン受講が可能なチャンスがあるのならば、専門講師によるレッスンを受講して頂き、一日も早く「世界で通用する高い英語力」を身に付けて頂ける事をオンライン英会話ガイドでは祈っています。
全てのスクールにコース専門講師は在籍していない
残念ながら、スクールの方針により、「コースを多様化させていないスクール」や、「コースの多様化に対して“コース専門講師”の配備が遅れているスクール」などが有り、全てのスクールでコース専門講師が在籍している訳では有りません。
現在では、オンライン英会話スクール全体の約半数のスクールでは“コース専門講師”が在籍しているのですが、もし「“コース専門講師”による専門的なレッスン」に興味がある方は、以下のページを参考にスクール探しをして頂ければと思います。
オンライン英会話講師の質とコースの関係
「オンライン英会話講師の質」について不安を感じていらっしゃる方も多いと思いますが、多くのオンライン英会話スクールでは、“徹底した講師の質の管理”が行われており、基本的には“講師のレッスンスキル(授業能力)”について大きな心配をする必要は有りません。
それは、オンライン英会話自体が「インターネット回線(パソコン)を使い行われる英語レッスン」であるためで、一般の通学タイプの英会話スクールと比較して、下手に“質の低い講師”や“態度の悪い講師”を採用していると、その噂はインターネットを通じて瞬く間に私達パソコンユーザーの間で広がってしまい、「講師の評判 = スクールの評判」ですので、直ぐにスクールの評判悪化へと繋がってしまうい、スクールにとって大きなマイナス材料となってしまうからです。
また、通学タイプの英会話スクールの場合には、地域に密着した運営を行っているため、評判は一部地域を中心とした関連深い方の間で広まる程度で済みますが、オンライン英会話業界の場合は日本全体を対象にした運営となるため、一度噂に火がついてしまうと“火消しが非常に困難”となる事からも、講師教育には通学タイプのスクール以上に気が配れています。
このような理由も有って“キッチリ”と管理されているオンライン英会話スクールの講師ですが、余り知られていない事に、実は、スクールが開講している“レッスンコース”と“質の高い講師(レッスンが上手な先生)”には深い繋がりが有り、この2つの関係を知っている事によって「より良い(より質の高い)レッスン」を受講する事を可能にする方法があります。
そこでここでは、多くの方に少しでも良いレッスンを受講して頂けるよう、「“レッスンコース”と“質の高い講師”の関係」について、皆様の知らないスクールの裏側から詳しく紹介してみたいと思います。
どのようなレッスンコースが有るのか?
オンライン英会話では、スクールにそれぞれのカラー(特色)を持たせようと、様々なコース(カリキュラム)が用意されるようになり、最近では、そのコースの種類と言うのは“数十種類”にも及んでいます。
数十種のレッスンコースと言うと膨大な数なので全ては紹介できませんが、例えば、多くの方にお馴染みの「ビジネス英語コース」や「子供用英語コース」さらには「TOEIC・TOEFL専門コース」を筆頭にして、「フライトアテンダント育成コース」や「アーティクルディスカッションコース(時事問題を利用した意見交換レッスン)」、それに「海外英語面接対策コース」や「旅行英会話専門コース」と言ったコースまで有ります。
ここまで来てしまうと、正直な話、「オンライン英会話は専門学校レベルの多様性を持っている」と言わなければいけないところまで来てしまっているのですが、まずは、この「オンライン英会話は多様化している」と言う事を頭の片隅に入れておいた上で、続きの内容をお読み頂ければと思います。
オンライン英会話の多様性の凄さ
「フライトアテンダント育成コース」と聞くと、「もう“英会話の領域”を超えてしまっているのでは?」と思われる方も沢山いらっしゃると思うのですが、これは現代のニーズに沿ったものだと言えます。
オンライン英会話ガイドでは以前、「フライトアテンダント志望者」をサポートさせて頂いた事があるのですが、現在のフライトアテンダント採用試験は大変厳しく、専門学校では面接対策として“化粧のレッスン”まで行われているそうです。
そんな中、オンライン英会話ガイドがサポートさせて頂いた生徒は、無事、某大手日系の航空会社に入社が決定し、「面接時“高い英語力”が効果的だった」と言う話を伺いました。