もしも英会話講師が日本語を話せたら?トップイメージ

もしも英会話講師が日本語を話せたら?

日本国旗のイメージ

 英語を教える英会話講師には、大きく分けて3種類のタイプ「ネイティブ講師(日本語を話せない)」「ネイティブ講師(日本語が話せる)」「日本人講師(英語が話せる)」が有ります。

 「これから英会話を始めてみよう」と考えておられるの多くは、「日本人講師や日本語が話せる講師が良いな」と思われているかと思いますが、「もしも、英会話講師が日本語を話せたならば」英会話レッスンに一体どのような“メリット”が有り、または“デメリット”があるのでしょうか?

 恐らく多くの方は、「英会話講師が日本語を話せるメリットやデメリット」について考えた事が無い人ばかりだと思いますが、これは「英語を覚える方にとっては大変重要な事」となりますので、オンライン英会話ガイドでは、その辺りについて詳しく紹介してみたいと思います。

英会話講師が日本語を話せるメリットは少ない

 実は、「英会話講師が日本語を話せるメリットと言うのは、デメリットほど多く無い」事を皆様は御存じ無いかと思います。

 「そんなことは無い。英語が全く分からない場合には日本語で教えて貰わないと理解ができないじゃないか!」と言う厳しいご指摘も有るかと思いますが、そもそも「日本語で英語を学ぼうと考えている事が間違い」だと気づいて頂けなくてはいけません。

 英語と言うのは日本語同様に語学ですが、残念な事に日本語はバックグラウンド(成り立ち)に“中国語”が有りますが、英語は“ラテン語”となっています。

 これが日本人が英語を苦手にしている最も大きな理由なのですが、例えば、日本人は「」と言う漢字を見て「“木”が沢山あるから“森”になるんだな」と言うイメージを抱く事ができますが、ラテン語が背景となっている言語の方は「forest(森)」と言う語源であるラテン語「foris(外・戸外の)」と言う意味からイメージして森だと認識しています。

 さらにこの「foris」は「foreign(外国の)」と言う意味の語源ともなっているので、ラテン語を知っているだけで、“かなり英単語に強くなる”事が分かります。

 つまりは、言語と言うものは成り立ちと大きく関係が有るため「木 ⇒ 森」が覚えやすいのと同様に、「foris ⇒ forest(foreign)」も覚えやすく、「森 ⇒ forest」とすると、そう簡単に覚えられるものでは有りません。

 しかしながら、「英語を覚えるためにラテン語を覚えろ!」と言う訳にもいきませんので、もしも英会話を始めようとしている方が、まだ大学生辺りまでの方は、できるだけ「forest = a large area of land that is covered with trees.」と言う風に「英英辞典」を活用して英語で英語を身に付けると言う習慣を癖付けて頂ければと思います。

 このように英語を覚えて行くと、例えば、「I went to forest.」と言う文章が有った時に、「I ⇒ 私は」「went to ⇒ ~に行った」「forest ⇒ 森」と翻訳し、「私は~に行った森 ⇒ 私は森に行った」と並び替えをする必要が無くなり、「I went to forest.」は「I went to forest.」だと解釈できるようになります。

 これは英語を始めたばかりの方や、海外生活が2~3年程度の方々には分かり難い事ですが、20代前の方の場合には将来的に「I went to forest.はI went to forest.だ!」と、ここで紹介している意味が分かって頂けるかと思います。

 逆にこのように英語で英語を学習をしていない方の英語と言うのは、いくら学習しても残念ながら頭打ちに遭ってしまい、何処まで行っても「旅行英語の延長戦」となってしまうケースが主だと言えます。

 そのため、英会話講師が日本語を話せたところで、そのメリットは「正直なところ余り多く無い」と言う事を最初に覚えておいて頂ければと思います。

日本語で英語を覚える事の難しさ

 もし、高校留学や大学留学などで4~5年間の海外生活経験者の方が身の回りにいらっしゃる場合、その方々に「英英辞書を使ってた?」と聞いてみてください。

 恐らく、80~90%以上の方からは、「英英辞書を使ってた」もしくは「分からない単語は質問して(聞いて)覚えた」と言う答えが返ってくるはずです。

 その理由としては、「日本語には無い英語が有る」や「辞書に載っていない単語が有る」など様々ですが、「日本語で英語を覚えるのが面倒になる」と言うのが大きな原因と言えるでしょう。

英会話講師が日本語を話せるメリットとデメリット

日本を表すmade in Japan

 もしも英会話講師が日本語を話せた場合に、大きなメリットとなるのが「中高年から英会話を始める場合」です。

 近年、日本の中高年世代とは非常に元気な方が多く、海外旅行や短期ステイなどを利用するケースが増え始め、「中高年になってからから英会話を始めてやろう!」と考えていらっしゃる方が沢山いらっしゃいます。

 そう言った方の中高年から始める英会話の場合、“若い頃にある程度の英語学習をしておられた方”や、“仕事で英語が必要だった方”などは例外となるのですが、長い日本での生活で「英語を覚えるために難しい脳」になってしまっています。

 そのため、「英語で英語を覚えよう」としても、その難解な状況に途中で“ギブアップ”されてしまったり、コミュニケーションの難しさに“音を上げてしまう”と言う事が良く有ります。

 そこで、簡単な日本語だけでも話せる英会話講師と一緒に英語学習を行う事で、「全くコミュニケーションが取れない」と言うストレスを感じる事も無く、“楽しく英語学習が行える”と言うメリットが有ります。

 また、中高年でこれから英語学習を始める方の場合、「仕事で英語を使用する」と言った“高いレベルの英語力”を必要とされない方が多く、“海外旅行で困らない英語力”を求めておられる方が大半になるかと思います。

 そのため、先に紹介したような「英英辞典を使った学習」や「英語で英語を覚える」と言った、「“学習はじめ”は苦労が有るものの、将来的に英語学習が楽になる方法」では無く、「最初から楽な学習法」がメインとなるため、日本語が話せる英語講師と一緒に学習を行ってみても望んだ結果が得られやすくなります。

英会話講師が日本語を話せる金銭的デメリット

 英会話講師が日本語を話せる場合、先に紹介したように多くのデメリットが有るのですが、最も多くの方がデメリットとして痛感されるのが“レッスン料金(費用)”についてです。

 英会話講師は大きく分けて3つのタイプが有る事は既に紹介している通りなのですが、実は、“日本語が話せるネイティブ講師”または“英語がかなりできる日本人講師”の場合、そのレッスン料金は酷い場合には、“日本語が話せないネイティブ講師”の何倍にもなってしまいます。

 それは、“日本人の多くが日本語が話せる英語講師を求めているため”と言うのが大きな理由となっているのですが、さて、英語で英語を覚えると言うのがベストチョイスとも言える英語学習方法の中で、レッスン料金が何倍にもなってしまう事が有る“日本語が話せる講師のレッスンを本当に受けるべきなのか?”については、レッスン受講前に再度自分自身に問いかけて頂ければと思います。

英会話講師が日本語を話せる学習的デメリット

 英会話講師が日本語を話せる場合、生徒の多くは相手に英語で意思が伝えられない場合“どうしても日本語で伝えようとしてしまう”と言う傾向が見られます。

 実は、英語学習にとってこれが“最悪の学習法”とも言えます。

 それは、“自分が英語で伝えられない内容”と言うのは、即ち、“自分が知らない英語(英単語・フレーズ)”と言う事になるのですが、それを日本語で伝えてしまっては、“折角の英語学習のチャンスを自ら放棄した”のと全く同じ事です。

 自分が英語で表現できない事柄や事象を、“英語で表現するよう努力する事”こそが英語上級者への近道であり、最大の英語学習方法と言えます。

 そのチャンスを放棄してしまっている(逃げてしまっている)方と言うのは、やはり、その壁に挑戦している方と比較して、残念ですが、どうしても“英語の伸びは緩やかなもの”になってしまいます。

オンライン英会話で日本語が話せる英会話講師

 オンライン英会話ガイドでは、できれば日本語が話せる講師から英語を学んで欲しくは無いのですが、それでも「やっぱり日本語が話せる講師が良い」と言う方は沢山いらっしゃるかと思います。

 そこで、以下のページに日本語が話せる英会話講師が在籍するスクールの一覧表を作成してみたので、興味のある方はスクール選びの参考にして頂ければと思います。

To page top ページの先頭へ