「I have to ○○.」の否定文と意味の変化
「I have to ○○.」の使い方について有る程度理解が得られたところで、次は「I have to ○○.」の否定文(否定形)についての解説をしてみたいと思います。
実は、この「I have to ○○.」の否定文こそが、受験生にとって大きな壁となったり、英会話初心者の混乱の元となるため、「have to ○○」と言うフレーズを上手く使いこなせない人が沢山いらっしゃいます。
そこで、オンライン英会話ガイドでは、英語初心者の方でも“できるだけ分かるように”「I have to ○○.」の否定形について紹介してみたいと思います。
「I have to ○○.」の否定文の作り方
「I have to ○○.」の否定文を作るのは非常にシンプルで、「I」と「have to」の間に「don't(do not)」を挿入するだけです。
つまり、「I have to ○○.」を「I don't(do not) have to ○○.」とするだけで完成です!
とってもシンプルで分かりやすい否定形の作り方なのですが、これを「I have not to ○○.」としてしまうと、「100年前の口語英語」になってしまうので気を付けてくださいね(笑)。
「I don't(do not) have to ○○.」の意味
さて、ここからが難関となりますが、「I don't(do not) have to ○○.」の意味についてです。
「I have to ○○.」が「○○しなければいけない」と言う意味だったので、それを否定形にして「I don't(do not) have to ○○.」にすると、否定形は「~でない」と言う意味を表すので、「○○しなければいけない“わけではない”」と言う風に直訳ができます。
これをもっと日本語風に翻訳すると、「○○しなければいけない、わけではない」と言う事は、「○○について別にしなくても良い」と言う意味になる事から、綺麗な日本語では「○○しなくても良い」となります。
つまり、「I don't have to study English.」は、「私は英語の勉強をしなくても良い」と言う意味になります(いや、一緒に勉強しましょうね!(笑))。
また、「have to」と「must」の違いについて、“英会話中級レベルでの違いについても一緒に勉強しておきたい”と言う方は以下を参照してください。
「I have not to ○○.」と言う表現
現代英語では「have not to」は間違いだと指摘される英語表現なのですが、100年ほど前に遡るとイギリスでは「have not to」が使われていたとの記録が残っています。
そのため、日本の古い英語の参考書や辞書には、「have not to」はイギリス英語、「don't(do not) have to」はアメリカ英語、と記されている物が有ります。
学校の先生が「have not toは間違い」と言った時に、「100年前はイギリスで使われていた表現だよ」と言うと、驚く事は間違いないでしょう(笑)。
「I have to ○○.」で苦手を克服
英会話初心者にとって最初の難関となるフレーズが「I have to ○○.」と言う、今回紹介するフレーズになるのですが、実は、この「I have to ○○.」は実に便利な英語表現を簡単に作る事ができるので、是非とも早い段階でマスターして頂きたいんですね。
例えば、“レッスンを途中で切り上げなければいけない様な急用が入ってしまった場合”、あなたはどのように先生に対して説明をしてレッスンを切り上げますか?
または、レッスンの受講時間が夜遅くなってしまい、「次の日の仕事が早いから、今日は早く寝なければいけないんです」と言う時はどのように説明をしますか?
ここでは、少し難しいですが、英文法を含めて“そう言った状況に対応できるフレーズ”を学んで頂ければと思います。
「I have to ○○.」の解説
「I have to ○○.」と言う表現は「○○」に「動詞の原形」を入れる事で、「○○しなければいけない」と言う表現を作る事ができます。
例えば、先ほどの例のように「寝なければいけない」と言う場合には、「寝る」と言う意味を持つ「sleep」を「○○」に入れて、「I have to sleep.」とする事で、「私は寝なければいけない」と言う表現を作る事ができます。
ここでのポイントとして、先にも紹介したように「○○」に動詞の原形が入る事で、例えば「am」や「are」と言った“be動詞”が入るケースでは、「am」や「are」の原形である「be」が入ります。
例えば、「私はそこに居なければいけない」と言うフレーズを作る時には、「I have to be there.」と言う風になり、「am ⇒ be」と変化します。
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「~しなければいけない」は嫌々を伝える
「~しなければいけない」と言う表現は、主語を「I(自分自身)」にする事で、相手に対して「嫌々だけでやらなければいけない」と言う意味を伝える事ができます。
例えば、「I have to study.(勉強をしなければいけない)」と言うと、相手は「何かを他にしたい事はあるけど、勉強をしなくてはいけないんだな」と認識して貰え、自分に落ち度が有った場合に、相手から理解を得られるフレーズとも言えます。