「kind of」と「sort of」の違い
続いては、英会話初心者にとっての予備知識的な内容になりますが、中級者や上級者の方々も理解されていない方が多い内容となるので、必要に応じて読み進めるようにして頂ければと思います。
先ほどまで、「kind of」を使った“種類”についての質問を作ってきましたが、実は、他にも「sort of」と言う表現を使い「kind of」と置き換えて使用する事が可能です。
例えば、「What kind of music do you like?(あなたは何の(どんな種類の)音楽が好きですか?)」と言うフレーズの場合、「What sort of music do you like?(あなたは何の(どんな種類の)音楽が好きですか?)」と言う風に置き換えが可能です。
この2つの「kind of」と「sort of」について、一般的には“違いについて深く気にすることなく置き換えが可能”ですので、表現の幅を広げる意味で使って頂ければと思います。
「kind of」と「sort of」の厳密な違い
一般的に「kind of」はアメリカ英語を使う方々に好まれる表現で、「sort of」と言うのはイギリス系の英語を話す方に好まれる表現になりますが、厳密に言うと少しだけニュアンスは違っています。
その違いは、「kind of」は“種類・性質”と言ったものを表現する事に対して、「sort of」は“類別・分類”をイメージさせる事になります。
しかしながら、実際に使われている場合には英語のネイティブスピーカーも特に気にはしていないようで、「気分によって使い分ける」と言う人も比較的多いようです。
「music」には「type of」も・・
実は、先ほど紹介した「music(音楽)」の場合には、「kind of」や「sort of」と言うよりも「type of」を使い、どのような種類の音楽が好きかを尋ねるケースが良く有ります。
特に初心者の間は気にしなくても良い点ではありますが、「type of」と言う表現も記憶の片隅に少しだけおいて頂ければと思います。
話題に困ったら「What kind of ○○?」
オンライン英会話のレッスン中に、何かのカリキュラムに沿った授業が行われている場合には、特に話題に困る事も無いのですが、フリートークレッスンなどを受講している場合に、特に英会話初心者の方は話題に困ってしまいます。
その最も大きな原因として、英会話初心者の多くは語彙力が低いため、基本的には先生からの質問に対して応答する形で会話が進行する傾向にあります。
しかしながら、このケースに1度陥ってしまうと先生が会話の主導権を完全に握ってしまい、話題が自分のあまり知らない分野へと変わっていき、自分が知らないトピックになったため、さらに話題への理解度が下がり、理解度が下がった事により発言もできなくなってしまうと言う悪い流れができあがってしまいます。
そうなってしまうと、後は先生の話に対しても上手く回答ができなくなってしまうので、その結果レッスン中に“沈黙”と言う状態になってしまう訳です。
そこで、そんな“沈黙に陥った場合”や“話題に困った場合”を打開する事ができるフレーズ、「What kind of ○○?」と言うフレーズを紹介してみたいと思います。
「What kind of ○○?」の解説
まずフレーズについてですが、「What kind of ○○?」の「○○」には色々な文章が入り、様々なシチュエーションについての質問を作る事が可能になります。
そこで、解説のために例を挙げると、「What kind of fruit do you like?(あなたは何の(どんな種類の)果物が好きですか?)」と言う質問を作る事ができます。
意味を解説すると、「What(何の)」「kind of(種類の)」「fruit(果物)」「do you like?(あなたは好きですか?)」となり、「何の種類の果物があなたは好きですか?」と言う意味から「あなたは何の果物がすきですか?」と言う日本語訳になります。
「What kind of ○○?」は役に立つ
なぜ、この「What kind of ○○?」と言う表現が、話題作りやレッスン中の沈黙を回避することに役に立つかと言うと、先ほども紹介したように「○○」を変更するだけで様々な事柄について、相手の趣向について尋ねる事が可能になるためです。
例えば、「○○」を変更して「What kind of sports do you like?(何の(どんな種類の)スポーツが好きですか?)」とするだけで、スポーツについての相手の趣向を尋ねるフレーズも簡単に作る事ができます。
これは、「○○」の中身を現在の話題の中心的内容にする事ができるので、話の流れを切ってしまう心配も有りませんし、もちろん自然な会話の流れでの質問と言えます。
さらには、「What」で始まる質問文なので、先生は「YES・NO」と言った回答では無く、何かの情報を付与した回答を用意する事になるため、次の話題は先生の回答中に材料を見つける事になるので、レッスン中の沈黙は“完全に回避する”事が可能になります。
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「What kind of ○○?」の質問は先生からも
この「What kind of ○○?」と言った質問スタイルは、話題を広げる事や相手の趣味や趣向を知る大きな手掛かりとなるため、オンライン英会話の先生側からも良く聞かれる質問の1つです。
例えば、先ほどの様に「What kind of sports do you like?」と聞かれたならば、「baseball(野球)」や「soccer(サッカー)」と言う風に答える事になります。