「Does it make sense?」が良く使われる理由
オンライン英会話やESL(English as a Second Language: 留学先の英語学校)などで、ここで紹介している「Does it make sense?」と言うフレーズは、本当に良く使用されます。
日本人英語学習者からすると、正直なところ「Do you understand?(理解できてる?)」と言う表現の方が分かりやすくて有りがたい事なのですが、「Does it make sense?」の使用頻度の方が高いと言えます。
その理由として、「understand」と「make sense」ではネイティブスピーカーにとって、多少ですが“ニュアンスが違っている”事が原因となっています。
そこで、「make sense」の意味を掘り下げる事も含めて、「understand」と「make sense」の違いについて少し解説していきたいと思います。
「understand」と「make sense」の違い
「understand」も「make sense」も日本語訳をしてしまえば、「分かる・理解する」と言う意味になってしまいますが、「understand」と言うと、どちらかと言えば「熟知する・良く理解する」と言ったイメージで、“理解しているレベルが高い”イメージが有ります。
その一方で「make sense」と言うと、「make sense」には「理解する」の意味の他に「話の繋がりは大丈夫か(つじつまが合っているか)」「意味を成す」「理にかなっている」と言うニュアンスを持っており、単純な「理解する」と言う意味以外を想像させます。
つまりは、先生からすると「understand」を使い「私の言っている意味が完全に理解できた?」と言うニュアンスよりも、「make sense」を使い「私の言っている事が理にかなっていて理解できたでしょ?」と言うようなニュアンスになり、非常に使いやすいのです。
最後の「Does it make sense?」の回答として、生徒側は「Yah, make sense.(分かったよ)」や「It does not make sense.(それは理にかなってないよ(理解できないよ))」と言う風に応答する事になりますが、その場合も「話は理解しているけど中身が理解できていない(理にかなっていないため)」と言ったニュアンスになります。
どうでしょうか?先生が「make sense」を使う理由に「make sense」して頂けましたか(笑)?
「make sense」が使われる時
この「make sense」と言う言葉は、“相手の上げ足を取る時に大変有効なフレーズ(笑)”で、相手の話のつじつまが合わない時に使うと効果的です。
例えば、豪華なホテルに泊まっている旅行客が「あ~、お金が無いよ」と言っているのを聞いなら、すかさず「It doesn't make sense.」と言ってやりましょう(笑)。だって、お金持ちだから豪華なホテルに宿泊できるのですから(笑)。
先生から聞かれる「Does it make sense?」とは
オンライン英会話ガイドでは、レッスン中に役立つ英会話フレーズを英語レベルに応じて紹介していますが、基本的に紹介しているフレーズと言うのは“生徒側が使用する事が多い”英語表現です。
しかし、残念な事に会話は一方通行では無く、双方向でのやり取りが行われるために成り立つものなので、相手(先生)が良く使うフレーズについても理解しておかないといけません。
そこで、ここでは他のフレーズとは少し趣向が違いますが、先生から生徒側に対してレッスン中に非常に良く使われるフレーズ、「Does it make sense?」と言うフレーズについて紹介していきたいと思います。
中学・高校レベルの英語講師や日本人の英会話講師は余り使用しませんが、ネイティブ講師らは“とても良く使用するフレーズ”ですので、しっかりと覚えていって頂ければと思います。
「Does it make sense?」の解説
始めに「Does it make sense?」の意味についてですが、「(事前に話した内容や書いた内容について)意味が分かりますか?」と言う表現になります。
単語を分解して解説していくと、「Does(疑問文)」「it(それ)」「make(作る)」「sense(感覚・認識)」と言う意味で、「それは認識を作る事ができる?」と言う直訳になります。
特にここでのポイントは「make sense(意味をなす、意味がとれる)」と言うフレーズで、「認識を作る」と言う意味から派生して「意味が分かる」と言うニュアンスになります。
イメージとしては、それまでの話の内容などに対して「sense(認識)」を「make(作る)」と言う事は、頭の中の歯車が噛み合い“認識”を構築しする事、「認識を構築 ⇒ 理解する ⇒ 分かる」と考えると意味が飲み込みやすいと思います。
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「sense」は「Six sense」で覚えよう
「sense」と聞くと、ある留学生が「センセ」と呼んでいた事を思い出すのですが、「sense」は「センス」と言う風に発音します(笑)。
覚え方としては、「Six sense」と覚えると大変簡単で、“人間にある第5の感覚”以外の“第6感”と言う意味になります。
つまりは、幽霊が見えちゃったりするような“超能力”の事を指しますが、昔映画でも有りましたよね?(知らない人も多いかもですが(笑))