「I must ○○.」の否定形(否定文)で分かる言葉の強さ
「I must ○○.」と言うフレーズが“使いにくい”と言うタイトルなのに、ここまで紹介している内容を見る限りでは「え?特に使いにくいとは思わないけど・・」と思われる方が沢山いらっしゃるかと思います。
そうなんです。
実は、先ほどまで紹介した内容と言うのは、一般的に中学校レベルで学習する「must」の基礎的な知識となるのですが、この「must」が使いにくい理由と言うのは「否定形(否定文)」を見て頂ける事でお分かりになられるかと思います。
そこで、“使いにくい理由”について紹介する前に、まずは「must」の否定文の翻訳を見ながら、自分で想像をしてみてください。
「I must ○○.」の否定形を作る
「I must ○○.」の否定形を作る方法は本当に簡単で、「must」の後に否定の意味を持つ「not(~でない、~でなく)」を置くだけです。
例えば、「I must go to school.(私は学校にいかなければならない)」と言うフレーズであれば、「I must not go to school.」とするだけで出来上がりです。
しかし、ここで注意をして頂きたいのは、「have to」の否定文の場合には「~しなくても良い」と言う意味となりましたが、「must」の否定形は「~してはいけない」と言う禁止を意味するフレーズになります。
そのため、先ほど紹介した「I must not go to school.」と言うフレーズは、「私は学校に行ってはいけない」と言う意味になります(いやいや、学校に行きましょう(笑))。
「You must ○○.」は強い表現
さて、否定の意味を理解して頂けたところで、「must not」「not have to」では大きく意味が変わってくる事がお分かりになったと思うのですが、「must not」の方が「not have to」と比べて強い表現となっていましたよね?
そうなんです。「must」が使いにくい最大の理由は、「must」が強い表現だからなんですね。
例えば、「You must not smoke here!!」と、主語を「I」から「You」に変更すると、「あなたはここでタバコを吸ってはいけない!」と言う禁止を表す表現になります。
他にも「You must go to school.」とすると、日本語ならば「あなたは学校にいかなければならない」程度に訳されてしまうのですが、どちらかと言うと「絶対に学校へ行けよ!!」と言うニュアンスが入った強い表現になってしまいます。
そのため、「must」を友人などに使っていると、思わぬところで痛い目に逢ってしまうかも知れないので、注意をして頂きたいフレーズになります。
また、「have to」と「must」の違いについて、“英会話中級レベルでの違いについても一緒に勉強しておきたい”と言う方は、少し難しい違いとなりますが以下も参照して頂ければと思います。
「must」は主語を「I(自分)」にしておくと安心
どうしても「have to」と「must」を習ったばかりの英会話初心者は、「must」の使い方が微妙で上手く使えていないケースを良く見かけます。
そこで、慣れるまでは「must」を使う時は、「自分が○○しなければいけない」と言うように、主語が「I」の時に使うようにすると、比較的気楽に使えるようになると思うので、レッスン中に是非実践してみてください。
実は「I must ○○.」は使いにくい表現
オンライン英会話ガイドでは、英会話学習者の役に立つ多くのフレーズを紹介していますが、その中でも英語学習者の多くが「使い方を間違っている」もしくは「理解できずに悩んでいるフレーズ」がここでのターゲットフレーズとなります。
オンライン英会話ガイドが提供している「初心者用の英会話フレーズ集」の中では、“できるだけ英文法について紹介しない”事を念頭に作成されているのですが、ここでは少し英文法の話が入ってくるため、もしも理解が難しいようならば、英語レベルが中級程度になってから再度読んで頂く事をお勧めさせて頂きます。
また、ここで紹介するフレーズ「I must ○○.」は、「I have to ○○.」と言う表現と深い繋がりがあるため、まだ、「I have to ○○.」をお読みになられていない方は先に以下を参照して頂く事でさらに理解が深まるかと思います。
「I have to ○○.」で苦手を克服へ
「I must ○○.」の解説
フレーズについてですが、ここで紹介するフレーズを再度紹介すると「I must ○○.(○○しなければいけない)」と言う表現になります。
単語を分解して意味を解説すると、「I(私は)」「must(~しなければならない、~すべきである、~する必要がある)」と言う意味になり、「○○」には“動詞の原形”を入れる事になります。
例えば、「I must go out.」と「○○」に「go out(外へ出る)」を挿入することで、「外に出なければいけない」と言うフレーズを作る事ができます。
「I must ○○.」のポイントとしては、「I have to ○○.」と同じように、「○○」の部分に“動詞の原形が入る”と言う点で、例えば「○○」に入る動詞が「is」や「are」と言った「be動詞」が入る場合には、「be動詞」の原形である「be」が入る事になります。
例: 「I must be there.(私はそこにいなければならない)」
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「must」は自発的な時に使う
少し難しいので初心者の内は理解しなくても良いことですが、「must」は「have to」とは違い、自発的な事を切っ掛けにして「~しなければいけない」と言う時に使われます。
例えば、「明日から学校にいくぞ」と自分自身で決心した時は「must」、友達から連絡が有って「お前明日が学校来いよな」と言われて学校に行く事を決心した場合には「have to」を使って表現する事になります。