TOEIC800点を超えてから英語力は伸びにくい
英語力上級者のための勉強法について解説を始める前に、ここでは英語力上級者の方々に「ご自信の英語に対して自信を持って頂くこと」を目的にして、学習方法とは少し脇道に逸れますが「英語力はどのような伸び方をするのか?」と言うお話をさせて頂きたいと思います。
まずは、左に掲載している「TOEICスコアの推移」と書かれたグラフを見てください。
左のグラフは、ある方のTOEICスコアの推移を示したものですが、既に気が付かれた方も多いと思いますが、グラフが3段階の伸びを示していることが分かると思います。
1段階目は200点前後、そして2段階目は400点前後、最後の3段階目は800点前後と言う風になっていますが、実は、この3つの段階こそが英語力を「初級・中級・上級に分ける壁」ときっちり一致します。
ここにいらっしゃる皆さんも初級時からTOEICを継続的に受けてこられたならば、このグラフに似たような成績を収められた方が多いと思いますが、現在は3段階目の方がほとんどですので、まずは「皆様は英語上級者である」と再度認識してくださいね。
80%は知っている中でのテスト!?
「TOEICが800点以上になってから、いくら勉強をしてもTOEICのスコアが伸びなくなってしまった!」と言う状況を経験された方もいらっしゃると思いますが、こうした体験から、折角、英語力上級レベルの資格を取得しても「自分には英語の才能が無いんだ」と言う風に逆に英語に対する自信を失ってしまう方も沢山いらっしゃいます。
単純に考えてみてください。TOEIC200点の英語初心者がTOEIC800点を取得するまでの学習は、「英語の知らない部分である80%を学ぶ道のり」でしたが、TOEIC800点以上を狙う英語上級者の場合は、自分の知らない部分である「残り20%を学ぶ道のり」になります。
これは極端な言い方をすると「残り20%を学ぶ道のり」と言うのは「仕上げる段階」を意味しており、「全般的に学んだ英語の知識を研ぎ澄ませる段階」となるため急にスコアが伸びなくなるのです。
これは粘土細工で考えて頂けると分かり易いですが、象なら象、鳥なら鳥の形を作り出すまでは簡単ですが、象の種類や鳥の種類まで表現するまで作り上げることになると、仕上げの段階では形を作り出す段階よりも何十倍も困難で、さらに必要な時間も多く必要になりますからね。
これがTOEICで800点を取った上級者のスコアが急に伸びなくなる原因です。
勉強しているのにスコアが伸びないからと言って、「自分は英語が得意では無い」「いくらやっても英語が上手にならない」と言う風には考えないでくださいね。ゆっくり時間を掛けて磨き上げたものこそ最後には他を圧倒するような“美しいもの”になりますから。
耳から英語を覚えたTOEICスコアの取り方
一般的に日本の学習方法は文法重視の文字から英語を覚えるスタイルが主となっていますが、英会話レッスンを受けて英語力を伸ばした方の場合、TOEICスコアはリーディングでは無くリスニングが主となり伸びていきます。
また、後者の場合、リーディングセクションでの回答時にはグラマー的に考えるのでは無く、“響き”や“話しやすさ”をベースに考えることで、高い正答率を出すことができるようになります。
アウトプットレッスンで英語力を伸ばす
いよいよ「英語力上級者の方にもおすすめする英語の勉強法」についてご紹介していきたいと思いますが、その方法と言うのはもちろん「オンライン英会話を使って英語を伸ばすこと」です。
ですが、単に「英語上級者はオンライン英会話を使ったら英語力が伸びるよ!!」と言われても、信憑性が全く無いですよね?
そこでまずは、「なぜ英語上級者がオンライン英会話を使うと英語力が伸びるのか?」と言うことについて解説させて頂きたいと思います。
そもそも英語は、「外部から知識や情報を得るインプット」と「情報を相手に伝えるアウトプット」の2種類から成り、その両方を上手く組み合わせることで始めて会話が行え、英語本来の役割である「コミュニケーション」を成立させることが可能になります。
しかしながら、実は、日本の英語上級者のほとんどがインプットばかりをトレーニングしており、「そもそもアウトプットの場すら持っていない」と言うケースも少なく無く、中にはTOEIC高得点取得者であるにも関わらず「アウトプットの経験(相手に英語で意思を伝えたこと)が一度も無い」と言う方もいらっしゃいます。
この状況をキャッチボールと考えるならば、「ボールを受けるトレーニングばかりしており、ボールを投げた相手に対して一切投げ返さない(投げ返したことが無い)」と言っているのと同じですので、如何にアンバランスな状態であるか直感的に分かって頂けると思います。
日本で英語を学んだ弊害
日本で英語を学ばれた方と言うのは、そのほとんどが「生活する上で必要に迫られて英語を覚えた」と言う訳で無く「学校の授業や、本、またはリスニング教材などを通じて学習した」と言うケースになり、ついつい「英語を数学や国語と同様の“教科”」として考えてしまいがちです。
この“教科としての英語”と言う発想を持ってしまうと、なかなか「英語はツール(道具)である」と言う考えに辿り付く事ができなくなり、気が付けば「英語を学ぶこと」にばかり集中してしまい「英語を使うこと」を忘れがちになります。
キャッチボールもそうですが、相手が存在し、投げられたボールを相手へと再び投げ返すことによって、始めてキャッチボールが成立し、「ボールを投げる」「ボールを受け取る」ことの“本来の意味”を理解することができます。
「英語を学ぶことに対する喜び」を知ることなく、日々、「受けるトレーニング」ばかりを繰り返すのは、並大抵のことでは無く、理由の見えない苦痛の継続に途中でギブアップして当然です。
そこで、皆様には是非とも「アウトプットする機会」を持ち、「英語を学ぶ意味」や「英語を使う楽しさ」を再認識して頂き、さらに「英語に対する自信を付ける」だけで無く、しっかりと「TOEICスコアの引き上げ」も行って頂ければと思います。
オンライン英会話のアウトプットは安い
通常、アウトプットを英会話教室等を利用する場合、どうしても月額で10万円以上の費用が必要になりますが、オンライン英会話では、1レッスンで100円程度からの受講が可能です。
特に、英語力上級者におすすめするのは、オンライン英会話を使って「文法や単語などのレッスン」を受けるのでは無く、「シミュレーションしながら英語を学ぶレッスン」を主に受講して頂ければと思います。
例えば、自分のなりたい職業をロールプレイングしながらビジネス英語でアウトプットを行ったり、新聞記事や時事的な話題についての先生との討論形式により、英語での表現方法や意思疎通方法を学んでいくようにします。
そうすることで、「英語は学ぶべき存在から英語が学ばせてくれる」と言う状況へと変わり、知識を得るため日常的に英語を使う習慣が自然に生まれてきます。
そして、こうした日々を送っていると、気が付けば「英語上級者であると言うコンプレックス」からも開放され、「英語に対する自信」も内側から生まれてくることに繋がってきて、ある日、何気なく受けたTOEICで950点を上回るような高得点を取得できます。
「英語力上級者にどのような英語勉強方法が良いですか?」
上級者が英語力を伸ばすには、これまでのインプット主体の学習では無く、アウトプットを主体とし、「英語を使うことによるコミュニケーションの必要性を感じたスタイル」がおすすめです。
オンライン英会話のレッスン料はいくら?
オンライン英会話の魅力は講師とのマンツーマンレッスンがメインなのに「英会話教室の90%OFF以下!?」と言う圧倒的なクオリティとその安さです。
わざわざ外出する必要も無いので、夜の送り迎えや通うための交通費も必要無いですからね。詳しくは以下の比較表を参照してください。
英語上級者におすすめ!オンライン英会話の勉強法
英語が上手に話せる人はやっぱり“かっこいい”と思ってしまいますが、実際に英語上級者になると「自分では“簡単な英会話しか話してないよ”と思っていても、予期せず周りから尊敬の眼差しで見つめられてしまうこと」はよくあります。
その大きな要因としては、やはり「日本人全体的に英語力が低い」と言うことが挙げられますが、他にも、学生時代には英語を一生懸命に勉強していたにも関わらず途中で諦めてしまい「中級レベルの英語力で留まってしまった人が過半数を占めること」と言うのも大きく影響しています。
つまりは、「英語を使いこなすことに対する難しさ」を知っているからこそ、「英語が話せる人がかっこよく見えてしまいやすい」と言うわけですね。
ここで面白いことに、そんな英語ペラペラの上級者に対して「あなたの英語力はどのレベルですか?」と言う質問をすると、そのほとんどが「中の上級レベルかな?」と言う回答をし、大多数が「自分の英語力は上級レベルである」と言う認識を全くと言って良いほど持っていません。
実は、英語力上級者がこうした回答となる原因と言うのは「“日本人であるが故の謙虚さ”によるもの」と言う理由の他に、「日本人が英語を学ぶ上での非常に重要な問題」が強く関係しています。
英語力上級者は英語に自信が無い
英語力上級者と言うのは「英検1級取得・TOEIC900点以上」と言った「英語に関しての最高レベルの資格取得者」が対象となりますが、ここにいらっしゃる英会話上級者の方のほとんどが「英検1級を取得しても英語会話で困ることは沢山有る」と言うことについて悩んでいらっしゃるのでは無いでしょうか?
何を隠そう、この無言のプレッシャーこそが、「英語力証明資格と実際の英語力とのギャップ」を生み出し、英語力上級者の“英語に対する自信”を奪い取ってしまっているのです。
つまり、英語力上級者の多くが自分の英語力について「中の上レベルである」と答えるのは、自分の能力に対する謙虚な姿勢では無く、「自分自身の英語力が足りていない」と本気で感じているからことによる、「英語に対する自信の無さ」から生まれています。
英語力上級者には教材まで無い
次に、英語力上級者がこうした状況に困る要因として「日本国内において、英語上級者のための勉強材料・学習材料が非常に少ない」と言う問題がさらに拍車を掛けています。
「日本人の英語力は中級レベルまでが大多数」となるため、本やインターネットで探しても出てくる教材もまた中級レベルまでのものがほとんどとなり、上級者用の学習材料や参考書となると“ほんの一握り”しかありません。
つまりは、こうした英語力上級者にとっての最適な教材が無いことから、英語力の伸びを意識できる機会を必然的に欠如させ、「“英語を学習していない”と言う引け目」が心理的にマイナスに働いてしまっているのです。
少し前置きが長くなってしまいましたが、そんな苦悩する英語の上級者の方々に「ご自信の英語力に自信を持ってもらうこと」はもちろん、「継続した英語力伸ばし」を行って頂けるために、ここでは「英語力上級者の方にもおすすめする英語の勉強法」について詳しく解説してみたいと思いますので、良かったら参考にして頂ければと思います。
※ TOEIC750点以上の方にも十分参考にして頂ける勉強法になっているかと思います
英語の先生も自信が無い?
最近では、特に中学・高校の英語講師となると、外国人講師の導入や交換留学生、それにインターナショナルスクール出身の生徒の登場により、英語力について強いプレッシャーにさらされているようです。